会計事務所に求める能力
会計事務所をどうするべきなのであろうか、と考えてしまう。知人に聞けば、会計事務所を変えたことによって会計的なアドバイスをもらえるようになったそうだ。今まで、確定申告さえしてくれれば良かったが、さすがに最近は財務内容のアドバイスが欲しいと思うようになってきたのである。今の会計事務所では物足りないと思っている。
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製紙業界大手の巨額融資問題に22日、司直のメスが入った。東京地検特捜部に会社法違反(特別背任)の疑いで逮捕された大王製紙前会長の井川意高(もとたか)容疑者(47)は、創業家3代目の「エリート御曹司」として常に日の当たる道を歩み、企業家としても手腕を発揮。その一方で、孤独を感じていたのか、夜の街やカジノでしか見せない別の顔も持ち合わせていた。
≪常識外れ≫
東京・麻布の深夜の高級クラブ。極彩色のドレスを着込んだホステスのグラスに、なみなみとシャンパンが注がれた。グラス下にはコースター代わりに一万円札が10枚置かれていた。
通称「意高コースター」。酒を飲み干せば、全額が懐に入るという余興だ。ホステスが目の色を変えて杯を空にする様子を、井川容疑者は笑みを絶やさず見つめていたという。
常識外れの金銭感覚を示す象徴的なエピソードとして、周囲に知られている。本人も酒豪で、高級な洋酒を何本も空けていた。
幅広い交友関係も井川容疑者の自慢だった。豪遊を通じて政治家や芸能人、高級官僚にも人脈を持った。
有名歌舞伎俳優が殴打された事件では、自らが知った“内幕”を、製紙業界の懇親会の場で上機嫌に語った。「仕事の話はそっちのけ。事件の話を興奮して話していた」。取引先関係者はそう振り返る。
別の関係者は「社内で豪遊三昧をいさめる人はいなかった。冷笑まじりに『裸の大王』とささやかれていた」と話した。
≪プライド≫
井川容疑者は大王製紙創業者である故伊勢吉氏の直系の孫で、3代目に当たる。
愛媛県を拠点とする大王製紙は、井川容疑者の父親で元社長の高雄氏のもとで急成長した。「エリエール」ブランドを軸に昭和61年、ティッシュペーパーのシェアで国内トップに躍進。期待の嫡男である井川容疑者に高雄氏は、将来の社長にすべく帝王学をたたき込んだ。「愛媛から東京までジェット機で塾通いをさせ、東大卒の社員を家庭教師につけていた」(同社関係者)
井川容疑者は名門・筑波大付属駒場高校から東大法学部へ進学。62年に大王製紙に入社し、4年で常務に昇格するなどエリート街道を突き進んだ。
企業人として名を知らしめたのが、平成18年8月。業界最大手の王子製紙が業界5位の北越製紙に敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛けた際、当時副社長の井川容疑者は徹底抗戦の論陣を張った。「市場価格を決定できる支配力を持つようになり、消費者の不利益になる」として公正取引委員会まで巻き込み、TOB破談の一翼を担ったのだ。
「俺は東大法学部を出ている。ほかの企業の創業家一族とは違うんだ」。近代的経営感覚の自負とプライドを、そんな言葉で漏らしていたという。コンプライアンス(法令順守)やコーポレートガバナンス(企業統治)を体現するビジネスエリート。業界内外ではそう見る人もいた。
≪家訓≫
だが、ギャンブルを知ってから、道をそれ始めた。借入金100億円超の大半の使途とみられるのが海外でのカジノだ。その水先案内人になったのは、都心の繁華街に根を下ろす“闇の紳士”たち。特に六本木でナイトクラブを経営していた元俳優の男性は指南役だったとされる。
関係者によると、井川容疑者はマカオで1枚1000ドル(現在約7万7千円)のチップを惜しげもなく積み、バカラなどに没頭した。一度の渡航で5億円を超える現金を注ぎ込んだこともあった。
知人の一人は、カジノ通いの目的を「とにかく刺激を欲していた」と述懐する。「本当の友達らしい人も少なかった。名門の家に生まれ育ったゆえ、孤高かつ孤独だったのかもしれない」
今回の問題を調査した大王製紙の特別調査委員会の報告書では、井川家に対して「絶対的に服従するという企業風土があった」と指摘。高雄氏が顧問職を解任されるなど、井川家は経営の中枢から排除された。
井川家には初代の故伊勢吉氏が残した「井川家の心」という家訓がある。
〈井川を存在させるために、会社があるのではない〉
大王製紙関係者はこう皮肉った。「井川が大きくした会社で、その信用を失墜させたのも井川だった。人気のワクワクメールはすごかった!会社を自分の財布だと思っていた意高さんにとって、家訓は無意味だったようだ…」
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